不動産業者が言えないハナシ

      価格の下がる物件、下げられない物件
    今回は値下げの話です。
    この社会情勢ですから、どんな不動産でも価格交渉ができて値段が下がるもの、と
    思ってる人も見かけます。よくあるのが「知り合いが○○万円まけてもらった。自分
    もその位安くして欲しい」という話です。
    ですが、全部が全部そうなる訳ではありません。単に売主が「安くしたくない」と
    思っているのは別にして、価格を下げられない事情がある物件も多くあります。
    例えば
    1.売主がその物件を担保に融資を受けていて、その残高が価格と同じ位、もしくは高い。
    2.業者が売主で、売ったら赤字になる場合。
    3.売り出したばかりで、売主が急いでいない場合。
    1は個人が売主の中古一戸建て・中古マンションに多いパターンです。
    3はどんな売主でもありますが、特に新築一戸建てで、建築途中の場合に
    多くあります。なぜなら、売主は建物が完成しないとお金(残代金)をもらえません。
    いくら早く契約してもお金が入って来る時期が一緒なので、完成までに売れれば
    同じ事だからです。

    下げられる事情がある例としては
    1.新築で建物が完成間近もしくは完成直後(ただし直前に値下げしていない)
    2.何区画か売り出した最後の1区画。
    3.売主が業者で決算期が近い場合。
    4.長い間売れていない物件。
    3には注意が必要です。業者は会社組織なので決算というものがあります。
    決算前に売れた代金が入ってくると業績に影響してくるのです。
    ですから、こういう場合は、売主の決算期を調べ、その期末までにお金を支払う
    スケジュールを組んでおけば価格交渉の余地が大いにあると思います。
    4はケースによりけりです。「売れなくても困らない。何ヶ月かかっても良い」
    と売主が思っていたら下がりません。
    いずれにせよ、価格を下げるという譲歩を引き出す為には、こちらも交渉材料を
    持っていた方が有利です。

    材料になるものと言えば
    1住宅ローンの事前審査が通っている(もしくは同価格帯の物件で通っている)
    2手付金を多く払う。
    3契約・決済・引渡しなど手続き関係を売主の都合に合わせられる。
    真剣に住まい探しをしている方は、これらの準備をしておいた方がいいでしょう。
    最後に。
    いい物件を安く買えるのはとても良い事ですが、安く買えるのがいい物件とは
    限りません。
    価格だけ見て、他の点で後悔しないようにして下さい。
    不動産は何度も買ったりしないものです。値下げできない物件の方がその人に
    ベストなら、そちらを購入するのをお勧めします。

不動産コンサルタント石山剛とは

      
1963年生まれ。
さいたま市内に在住すること30年。
宅地建物取引主任者。
住宅ローンアドバイザー。

さいたま市・川口市で、不動産会社や建築会社に20年近く営業として勤務。200件以上の契約を経験、その数倍の取引に関わる。
不動産会社に所属していると『完全にお客様立場にはなれない』と感じ、さいたま市・川口市限定、住宅購入に悩む人の為のコンサルタントとして活動を開始する。
趣味は居酒屋巡り、海釣り。

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